News

LEON開発チームがCOSPAR国際会議で「LEON」開発の成果発表

昨今、地球低軌道(高度200-2000km)のビジネス活用が急速に進んでいます。軌道上に多数の小型人工衛星を打ち上げて運用する衛星コンステレーションや、宇宙環境でAIを動かすための宇宙AIデータセンター構想などがその代表例です。

こうした宇宙利用の拡大に伴い、機器の帯電や半導体部品の損傷などを引き起こす宇宙放射線環境への関心が高まっています。特に、太陽活動などに伴って大きく変動する地球周辺の高エネルギー電子を観測し、宇宙環境の変化を把握することは、科学研究だけでなく、将来の宇宙利用にとっても重要です。

当社は、東京大学および宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)の研究チームが推進する、宇宙空間を飛び交う高エネルギー電子を測定するための「超小型高エネルギー電子観測器(LEON)」の開発に貢献しています。LEONは、金沢大学が東京大学・東北大学等の研究者と連携して進めるIMPACTプロジェクトへの搭載が予定されています。過去に掲載した以下のニュースも併せてご参照ください。

このたび、LEON開発チームがCOSPAR国際会議において、LEONの開発状況と最新の成果を発表しました。

LEONは、約1 U(約10 cm角)、重量約1 kg、消費電力約4 Wという小型・低消費電力の観測器でありながら、約5 keVから数MeVにわたる広いエネルギー帯域の電子を測定することを目指しています。今回の成果発表では、LEONに搭載するために新たに開発した専用アナログASICの試作結果が報告されました。ASICと半導体センサーを組み合わせた評価試験により、電子のエネルギーを測定するための信号読み出し機能と基本性能が確認されています。現在、観測器全体の組み上げと性能評価に向けて開発が進められています。当社は、LEONの中核となるアナログASICや電子回路基板、機械筐体の開発を通じて、超小型衛星による宇宙環境観測の実現に貢献していきます。

All News