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ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のための画像化装置開発に関する研究成果がMedical Physicsに掲載されました

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のための画像化装置開発に関する研究論文「Evaluation of a CdTe semiconductor-based gamma camera for real-time dose dosimetry in boron neutron capture therapy」がMedical Physics誌に掲載されました。試作装置には、当社が開発した両面テルル化カドミウム半導体検出器(CdTe-DSD)が組み込まれています。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)によるがん治療では、ホウ素(B-10)を組み込んだ薬剤を患者に投与したのちに、中性子線を体外から照射します。がん組織内においてホウ素が中性子を吸収することで核反応が起こり、この反応の結果生じるエネルギーを利用してがん細胞を攻撃します。もし、中性子照射中にリアルタイムで、がん組織に付与された線量を画像化できれば、中性子照射量の最適化や治療効果の予測に役立つと期待されています。これを実現するためには、ホウ素中性子反応に由来する478 keV のエネルギーを持つガンマ線を検出し、線量の画像化に利用することが有力です。しかし、中性子照射時には478 keVガンマ線以外にも多くのバックグラウンドガンマ線が発生し、信号とバックグラウンドの切り分けが技術的に難しいため、未だ画像化装置は実用化されていません。

本研究では、CdTe-DSDの強みである優れたエネルギー分解能を生かし、信号となる478 keVガンマ線とバックグラウンドガンマ線を分離する手法を検証しました。実証実験では、ホウ素サンプルに中性子線を照射し、試作装置を用いてガンマ線を測定しました。その結果、中性子照射時の主要なバックグラウンド源となっていた511keVガンマ線と、信号である478keVガンマ線とを明瞭に分離できることを確認しました。さらに、この478 keVガンマ線を選択して画像化に用いることで、ホウ素サンプルの画像化にも成功しました。BNCT向けのリアルタイム画像化装置の実現に向けて、確かな一歩となる研究成果となっています。論文の詳細は以下のサイトをご参照ください。

https://doi.org/10.1016/j.apradiso.2025.111845

https://doi.org/10.1002/mp.70062

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