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IMPACTプロジェクト搭載「超小型高エネルギー電子観測器(LEON)」の開発に協力しています

当社は、東京大学および宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)の研究チームが中心となって推進している「超小型高エネルギー電子観測器(LEON)」の開発に協力しています。人類の本格的な宇宙進出が現実味を帯びるなか、太陽活動に起因する宇宙空間の脅威―たとえば、機器の帯電や半導体部品の損傷といった現象―への関心が高まっています。こうした背景から、宇宙環境、いわゆる「宇宙天気」の多地点常時観測の重要性がますます認識されています。LEONは、宇宙空間を飛び交う高エネルギー電子を観測する観測器であり、金沢大学が東京大学・東北大学等の研究者と連携して進めているIMPACTプロジェクト(https://www.isas.jaxa.jp/topics/003962.html)への搭載が予定されています。また並行して、月面/月周辺での放射線計測を通じた月宇宙天気への貢献も期待されています。

当社は、高エネルギー電子がセンサーに入射したときに生じる、微小なアナログ信号をキャッチする、アナログASICと呼ばれる半導体集積回路の開発に協力しています。入射電子数やエネルギーなど、宇宙天気観測の根幹となる情報を獲得するために必要不可欠な、まさに花形部品です。また、当社には、宇宙観測用機器開発に豊富な経験をもつエンジニアが複数在籍しており、LEONの3Dモデルの設計にも貢献しています。

検討途中のLEONの3Dモデル
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